3 押し絵と旅する男
                                      著者 江戸川乱歩

 

      この作品と出会ったのが、図書館のずうっと奥の本棚の間に、置かれてあった。
       そして、私がその側を歩くと、たまたまかなり古くなったその本を、見つけたのだった。
       あまりにも、古すぎた
(カバーはボロボロだし、色はかなりあせていたし、とにかく
      
読むのが辛そうだった・・・。)ので、半ば呆れながらも、渋々その本を手に取って
      見たのだった。


       しかし、読んでみてすぐに、私の顔が次第にニコニコとしていた。
       やはり凄いなぁと、ただ首を横に振るばかりだった。
       短編でも、これだけ内容が凝縮されて、実に奥が深い。
       周りの風景は、今の時代と全然違っていたが、昔の時代の重さを、痛感された。
       何度も読むたびに、飽きのこない1冊。私的には、こういう内容が好きだ。
       ふと、この作品を読んで、そう思ったのだった。