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「人間関係力」養成支援プログラム
−学生と教員が協働するオペレッタ制作を通して−
取組報告書(平成18年10月)はこちらです。
取組の概要
平成17年度特色ある大学教育支援プログラムで選定された“「人間関係力」養成支援プログラム”は、岡山短期大学幼児教育学科における学生の学習成果の一つであるコミュニケーション能力の修得を促進及び測定する教育課程として編成したものである。
プログラムは幼児の身体的、造形的、音楽的表現活動の一環である「オペレッタ」の制作のプロセスを、学生個々の作品制作からグループ代表作品及び最優秀作品までの選定・制作・発表までを2年間のPLAN-DO-SEEの評価サイクルに組み込み、学生と教員の協働で「自己表現」「他者理解」「問題解決」を繰り返す対話(Dialogue)により「人間関係力」を培うものである。
その教育効果は、期間ごとの調査や、入学時及び卒業時の調査から、学生自身による自己評価及び最優秀作品発表時での外部評価に顕著に現れ、本学科が教育目標とする実践的指導力を身に付けた保育者の養成とそれを目指す学生のニーズに応えるものである。今後、積極的に学外発表を増やしプログラムの実践及び査定を強化し、一層効果のある教育課程にするものである。
取り組みの考え方
「学習成果を焦点にした向上・充実のための査定サイクル」により、学生の学習成果を最重要事項として、自己点検・評価を進めている。
本学では、学生の学習成果として、知識・技能・能力・理解・態度・信念・意見・価値・コミュニケーション能力を修得させることとしている。 学習成果は、本学の建学の精神・教育理念からなる教育目標・目的を受けて、また、建学の精神・教育理念とも合致した学習成果を修得させることを表明し、さらには教育目的・目標からなる保育者養成の教育課程にその学習成果の測定の基準を設けている。
取組の全体像
幼児の身体的表現活動の一環である「オペレッタ」を学生と教員の協働の制作のプロセスを通して、学生の保育者としての資質向上と人間関係力の育成を図り、教育目標とする実践的指導力を養成する。
昭和55年度 オペレッタの制作・発表開始(ゼミナールを対象)
平成08年度 人間関係力育成を最優先に(学生全員が対象となる)
平成12年度 FD開始、人間関係力の育成、教員のアイデンティティ形成
取組の背景
コミュニケーション能力を身につけるには、 「自己表現力」 「他者理解力」 「問題解決力」 をあわせ持つ 「人間関係力」を育成する必要がある。
取組の実施プロセス
本取組の大まかな流れは、まず1年次の段階で、全員が12グループに分かれて作品制作を行い、1年次の1月下旬に本学音楽リズム教室において合同で作品発表を行う。この際、就職試験等で出席できない者以外の2年生も1年生の作品を鑑賞し評価する。鑑賞後、12作品の中から優秀作品を3つ選出し、実際にその3作品を子ども達が観ることを想定して、より理解し易い表現内容になるように学生・教員全員で意見を出し合い、長い時間をかけて手直しを行う。ここで完成した3作品は、本学体育館舞台で行われる「幼児教育学科研究発表会」において、近隣の幼稚園や保育所、施設の園児を招いて発表を行っている(研究発表会は毎年12月に行われている)。
平成16年度前期までは、本学に子ども達や現場保育者を招いてオペレッタの発表を行っていたが、「より多くの外部評価を得る」ということに対する改善策として、平成16年度後期からは、本学での発表に加えて外部公演を企画し、平成17年度より実施している。子ども達の心のひだに届く、より質の高い作品に改善すべく、「PLAN・DO・SEE」をさらに強化して取組の有効性を高める努力を行っている。外部公演第一弾は、平成17年4月7日に近隣の保育所において行う。第二弾は、4月17日にテーマパークこども劇場において「岡短こどもオペレッタ」と銘打ち公演を行う。また、第三弾は、本学の研究発表会に次ぐ2年間の集大成として、平成18年2月25日に、テーマパーク大劇場において子ども向けのダンスや歌を含んだ公演を行うことも決定しており、平成17年度入学生からは、これらの外部公演を含めたプロセスで実施する。
取組における3つの特性
(1) 「原作を十分読み込む」ことの意義
(2) 「ぶつかり合う」ことの意義
(3) 「共感を得る」ことの意義
本取組の最大の特色は、オペレッタ制作を単に「専門性のスキルアップ」のための活動として捉えるのではなく、「人間関係力を育成するためのプログラム」として位置づけすることにある。オペレッタ制作自体は、他の多くの養成校においても行われている表現活動であるが、題材の選定や脚本制作に始まって発表に至るまでの2年間に及ぶ全過程を、教員の支援体制の下で学生全員の主体的活動によって執り行う方法は、幼児に関する専門的知識と理解力を基礎とした「実践的指導力」の獲得と共に、「自己表現力」、「他者理解力」、「問題解決力」に支えられた「人間関係力」の向上に対して高い効果を得ることが期待できる非常に意義深い活動である。
教員との協働
取組に対する支援体制は、学長以下10名の専任教員及び1名の教務助手によって構成されている。教員は、担当科目の専門性を活かして、脚本制作の指導や大道具・小道具、身体表現、演出、ダンス、歌、ピアノ伴奏等のオペレッタ制作に関する多方面からの指導を行う。研究発表会の運営に関する指導では、舞台系・会場系の学生に対して、十分な活動ができるようにきめ細かな助言を行い、全面的なバックアップ体制を整えて取組に対する支援を行う。 また、全教員が常に学生の状態や制作の進行状況を把握し、苛立ちを訴えてくる学生や、グループのまとまりが悪くて自信を失いかけているリーダーと話す機会を設ける等、適宜アドバイスを行い、縁の下の力持ちとして十分なフォローアップを行う。
向上・充実のためのフィードバック
今後は、より多くの幼稚園や保育所、施設等およびテーマパーク等の子ども達と保護者が多数集う場所において外部公演を行うなど、外部で公演する機会を積極的に増やしていきたい。また、外部公演終了の後には、会場に来てくれた観客にアンケート調査を行い、集計・分析することによってより一層の改善を図り、「PLAN・DO・SEE」の評価サイクルをさらに強化する。さらに、教育効果を焦点にして、本取組の向上・充実のための評価システムを充実させ、これまで以上に確かな定性・定量評価を実施する。
本プログラムの紹介PowerPointファイルはこちらです。
本プログラムの詳細は、このページを参照ください。
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